“観破”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぱ64.3%
みやぶ28.6%
みぬい7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
智者はかえって智におぼれる——という。信玄は、誡めてみた。しかし、智を以てせずに、彼の智を観破かんぱすることはできない気もする。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、武蔵は彼の秘妙なわざが、何に依って起るかを、戦いのあいだに観破みやぶった。それは二刀流の原理と同じだからであった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は細川が梅子に人知れず思を焦がしていることを観破みぬいていたのである。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)