“観物”のいろいろな読み方と例文
旧字:觀物
読み方割合
みもの84.4%
みせもの15.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、小仏こぼとけの上で休んでいた旅人たちは、今、自分たちの後ろから登って来る一団の旅の群れを、これは観物みものと、みちばたで迎えていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遭難船なんてめずらしい観物みものだ。これから甲板へ駈け上って、写真にうつして置こうと思う。だから原稿は、一先ひとまずここにて切る。
沈没男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その巨大な蛇と、美少女の戯れが、どんなに邪悪な——そのくせ魅力的な——観物みせものであったか、私は此処で執拗に話すのを止しましょう。
奇鳥なればふ人も多く、江戸へいだして観物みせものにせんなどいひしも有しが、主人をしみてゆるさず。