“かんぱ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
看破71.4%
観破21.4%
寒波4.8%
勘破2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼のさとい李は忽ちにそれを看破かんぱして、揃いも揃った恩知らずめ、義理知らずめと、彼はまず周に対して残虐な仕置しおきを加えた。
女侠伝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
クリーサスの富をかたむつくしても相当の報酬を与えんとしたのであるが、いかに考えても到底とうてい釣り合うはずがないと云う事を観破かんぱして
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひらきかけて黄にぞこごれる玉蘭はくれんは時ならぬ寒波かんぱ昨夜よべかいたりし
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
教を受ける人だけが自分を開放する義務をもっていると思うのは間違っています。教える人もおのれをあなたの前に打ち明けるのです。双方とも社交を離れて勘破かんぱし合うのです。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)