“大観音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおがんのん50.0%
だいかんのん33.3%
おおかんのん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駒込こまごめのある寺の一間ひとまを借りて勉強するのだといっていました。私が帰って来たのは九月上旬でしたが、彼ははたして大観音おおがんのんそばの汚い寺の中にこもっていました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
根津ねず大観音だいかんのんに近く、金田夫人の家や二弦琴にげんきんの師匠や車宿や、ないし落雲館らくうんかん中学などと、いずれも『吾輩わがはいねこである』の編中でなじみ越しの家々の間に
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
披露目も福井楼界隈かいわい米沢町よねざわちょうから浜町、中洲なかずが七分で、残り三分が源冶店げんやだな界隈の浪花町なにわちょう、花屋敷に新屋敷などで、大観音おおかんのんの裏通りの元大阪町では、百尺ひゃくせきのほかにやっと二三軒あるくらいだった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)