“浪花町”の読み方と例文
読み方割合
なにわちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪花町なにわちょう、住吉町、大坂町でとんで伊勢町など、みんな関西から出稼ぎ——遊女屋の出身地だとばかりはいわれまいが——人の地名から来ている。
披露目も福井楼界隈かいわい米沢町よねざわちょうから浜町、中洲なかずが七分で、残り三分が源冶店げんやだな界隈の浪花町なにわちょう、花屋敷に新屋敷などで、大観音おおかんのんの裏通りの元大阪町では、百尺ひゃくせきのほかにやっと二三軒あるくらいだった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
よしえているような土地を埋めたてたりして、葭原よしわらというくるわが出来、住吉町すみよしちょう浪花町なにわちょうなどと、出身地の地名をかたどった盛り場となり、その近くへ芝居小屋が建築されたそれが
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)