“住吉町”の読み方と例文
読み方割合
すみよしちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うごめくものの影はいよいよその数を増し、橋むこうの向井将監の邸の角から小網町こあみちょうよろいの渡し、茅場町の薬師やくしから日枝神社ひえじんじゃ葭町よしちょう口から住吉町すみよしちょう口と
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
書生の田崎が見付けて取押とりおさえたので、お玉は住吉町すみよしちょうの親元へ帰されると云う大騒ぎだけは、何の事かわからずなりに、然し私は大変な事だと感じた。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
わたしがまだ稽古本けいこぼんのはいったつばくろぐちを抱えて、大門通おおもんどおり住吉町すみよしちょうまで歩いてかよっていたころ、芳町にはかかぐるまのある芸妓があるといってみんなが驚いているのを聞いた。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)