“稽古本”の読み方と例文
読み方割合
けいこぼん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは姉の持っている稽古本けいこぼんをよみ尽くして、さらに太喜次さんのところから長唄の稽古本を借り出して来て、無茶苦茶に濫読らんどくした。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「あの時、あたしはあなたの傍にいたのよ。あなたは稽古本けいこぼんなんか出して、何だか印をつけたりして、きざだったわね。お稽古も、やってるの?」
チャンス (新字新仮名) / 太宰治(著)
清元きよもとの師匠のもとからの帰りででもあると見えて、二人とも稽古本けいこぼん小脇こわきにかかえながら橋を渡って来る。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)