“稽古場”の読み方と例文
読み方割合
けいこば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
稽古場けいこばにあてられたのは三田の聖坂ひじりざかにある、吉村と云う西洋楽器店の二階で、夫人はそこへ毎週二回、月曜日と金曜日に出張する。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
かつて同校設置の際、取毀とりこわされたる民家のうち、校長森栖もりす氏の意見により、同校生徒の作法稽古場けいこばとして取残されたものであるが、その後
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
金兵衛がはじめて稽古場けいこばへ見物に出かけるころには、ともかくも村の若いものでこれだけの番組を作るだけの役者がそろった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)