“稽古所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けいこじょ66.7%
けいこじよ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なあに、土肥のかついでいる竹刀が、眼ざわりだから、ここの荻江お里という稽古所けいこじょへ、抛りこんで、預けたまでよ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その新富座の茶屋丸五まるごの二階。盛時をしのばせる大きな間口まぐちと、広い二階をもったお茶屋が懇意なので、わたしは自作の「空華くうげ」という踊りの地方じかた稽古所けいこじょに、この二階をかりてあてた。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
この能役者のうやくしやは、木曾きそ中津川なかつがは避暑中ひしよちうだつたが、猿樂町さるがくちやう住居すまひはもとより、寶生はうしやう舞臺ぶたいをはじめ、しば琴平町ことひらちやうに、意氣いき稽古所けいこじよ二階屋にかいやがあつたが、それもこれもみな灰燼くわいじんして
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)