“猿樂町”のいろいろな読み方と例文
新字:猿楽町
読み方割合
さるがくちやう75.0%
さるがくてう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もと猿樂町さるがくちやうの彼の家の前で、御隣の小娘ちひさいのと追羽根して、彼のの突いた白い羽根が通り掛つた原田さんの車の中へ落たとつて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
神田かんだ猿樂町さるがくちやうで、ほろのまゝ打倒ぶつたふれた、ヌツと這出はひでことたが、つけの賓丹はうたんふつもりで藥屋くすりや間違まちがへて汁粉屋しるこやはひつた、大分だいぶばうとしたにちがひない、が怪我けがなし。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もと猿樂町さるがくてううちまへ御隣おとなり小娘ちいさいの追羽根おひばねして、いたしろ羽根はねとほかゝつた原田はらださんのくるまなかおちたとつて、れをば阿關おせきもらひにきしに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
猿樂町さるがくてうはなれたのはいまで五ねんまへつからお便たよりをゑんがなく、んなにおなつかしう御座ござんしたらうと我身わがみのほどをもわすれてひかくれば、をとこながれるあせ手拭てぬぐひにぬぐふて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)