“猿蓑”の読み方と例文
読み方割合
さるみの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういうすしが、いつごろからあったものかわからないが、芭蕉ばしょうの『猿蓑さるみの』に、どうもこれではないかと思われるものが顔を出している。
かぶらずし (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
旭川、泊月に続いて『猿蓑さるみの』輪講のため三重史、大馬、涙雨、九茂茅、蘇城来り小句会。それより輪講に加はり午前一時頃帰船。
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
ただこの「春」と「炭俵」「猿蓑さるみの」等の中の歌仙とを対比して見ると、私はいかに前者がまだ幼稚で、いかに後者が洗練されているかに驚嘆するものである。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)