“さるがくてう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猿楽町50.0%
猿樂町50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿楽町さるがくてうを離れたのは今で五年の前、根つからお便りを聞く縁がなく、どんなにおなつかしう御座んしたらうと我身のほどをも忘れて問ひかくれば、男は流れる汗を手拭にぬぐふて
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
先方さきは忘れたかも知らぬが此方こちらはたしかに日まで覚えてゐる、阿関おせきが十七の御正月、まだ門松を取もせぬ七日の朝の事であつた、もと猿楽町さるがくてうのあのうちの前で御隣の小娘ちいさいのと追羽根して
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もと猿樂町さるがくてううちまへ御隣おとなり小娘ちいさいの追羽根おひばねして、いたしろ羽根はねとほかゝつた原田はらださんのくるまなかおちたとつて、れをば阿關おせきもらひにきしに
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
猿樂町さるがくてうはなれたのはいまで五ねんまへつからお便たよりをゑんがなく、んなにおなつかしう御座ござんしたらうと我身わがみのほどをもわすれてひかくれば、をとこながれるあせ手拭てぬぐひにぬぐふて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)