外観がいかん)” の例文
なるほど外観がいかんからいえば、このしゅまちや、工場こうじょうや、農園のうえんは、としてても、手近てぢかなものであるにちがいない。問題もんだいは、そのまちや、むらはたらいているひとたちのことだ。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからもなく、わたくし随分ずいぶんはげしい雷雨らいう実況じっきょうせていただいたのでございますが、外観がいかんからいえばそれは現世げんせ目撃もくげきした雷雨らいう光景こうけいとさしたる相違そういもないのでした。
だが博雄は、これから大学課程に入るのであり、入学試験も受けたには相違そういないが、目下海山ともに不明である。外観がいかん平静を装っているけれども、内心には只ならぬものがふくまれているらしい。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)