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戦死
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せんし
ふりがな文庫
“
戦死
(
せんし
)” の例文
だが、
徳蔵
(
とくぞう
)
さんの
熱心
(
ねっしん
)
は、その
一言
(
ひとこと
)
で
翻
(
ひるがえ
)
されるものではありません。
戦死
(
せんし
)
した
友
(
とも
)
との
誓
(
ちか
)
いを
告
(
つ
)
げたので、ついに
部隊長
(
ぶたいちょう
)
も
許
(
ゆる
)
したのでした。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
うちのむすこだって、りっぱに
戦死
(
せんし
)
したんだぞ。馬といっしょに死んでいたって、それがどうしたというんだ。馬にのってりゃ、それだけらくなわけだ。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
そのうちに、
隊長
(
たいちょう
)
までも
戦死
(
せんし
)
してしまいました。ですから、のこったものたちはあわててにげだしました。そのとき、若者がすすみでて、みんなに
勇気
(
ゆうき
)
をつけて、大声によばわりました。
三枚のヘビの葉
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
戦死
(
せんし
)
将校のなかに名が出ているわ。——いい気味!」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
公園の
赤土
(
あかつち
)
のいろ
奇兵隊
(
きへいたい
)
戦死
(
せんし
)
の
墓
(
はか
)
延命寺の春は
海潮音
(
かいてうおん
)
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
達吉
(
たつきち
)
は、
父親
(
ちちおや
)
が
戦死
(
せんし
)
してから、
戦争
(
せんそう
)
にいった
兵隊
(
へいたい
)
さんに
対
(
たい
)
して、なんとなくいいしれぬ
親
(
した
)
しみをもつようになったのでした。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ペテロのおかげで、わが国は勝ちました。ペテロは
戦死
(
せんし
)
しました。馬といっしょに、戦死しました。ペテロは、なんという、えらいわかものでしょう。ペテロの
銅像
(
どうぞう
)
をつくるために、お金を
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
その
後
(
ご
)
のことです。
辰
(
たつ
)
一は、お
友
(
とも
)
だちと、キャッチボールをやっていて、ふと
戦死
(
せんし
)
した
徳蔵
(
とくぞう
)
さんのことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
すと、
急
(
きゅう
)
に
目頭
(
めがしら
)
が
熱
(
あつ
)
くなりました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
居酒屋
(
いざかや
)
のむすこから、「
戦争
(
せんそう
)
にいった村のわかものは、みんな
戦死
(
せんし
)
してしまった。ペテロも戦死してしまった」と聞いたとき、村の人たちは、かなしい
芝居
(
しばい
)
を見たあとのように、首をふって
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
その
翌年
(
よくねん
)
の
夏
(
なつ
)
には、
公報
(
こうほう
)
こそ
入
(
はい
)
らなかったけれど、
兄
(
あに
)
の
戦死
(
せんし
)
は、ほぼ
確実
(
かくじつ
)
なものとなりました。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
徳蔵
(
とくぞう
)
さんが、
戦死
(
せんし
)
されたという
知
(
し
)
らせがとどいたのは、ほたるの
出
(
で
)
はじめる
夏
(
なつ
)
のころでした。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのかいもなく、
戦死
(
せんし
)
の
報知
(
ほうち
)
があったときには、
私
(
わたし
)
は、まったく
気
(
き
)
が
転倒
(
てんとう
)
してしまった。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、その
父親
(
ちちおや
)
が、
中支
(
ちゅうし
)
の
戦線
(
せんせん
)
で、
激戦
(
げきせん
)
の
際
(
さい
)
、
戦死
(
せんし
)
を
遂
(
と
)
げたという
知
(
し
)
らせがとどいたので、さすがに、
家
(
いえ
)
のものはじめ、
村
(
むら
)
の
人々
(
ひとびと
)
は、まったく
夢
(
ゆめ
)
のような
気
(
き
)
がしたのであります。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで、ふと
戦死
(
せんし
)
ということが
頭
(
あたま
)
に
浮
(
う
)
かんだのだ。
僕
(
ぼく
)
が、
今日
(
きょう
)
にも
戦死
(
せんし
)
したら、あとに
残
(
のこ
)
った
老母
(
ろうぼ
)
に、ただ
一言
(
ひとこと
)
、
僕
(
ぼく
)
が、
勇敢
(
ゆうかん
)
に
戦
(
たたか
)
って
死
(
し
)
んだといって、
告
(
つ
)
げてもらいたかったのだ。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
岡田上等兵
(
おかだじょうとうへい
)
は、
月光
(
げっこう
)
の
下
(
した
)
に
立
(
た
)
って、
戦死
(
せんし
)
した
友
(
とも
)
に
向
(
む
)
かって、
合掌
(
がっしょう
)
しました。
彼
(
かれ
)
は、
足
(
あし
)
もとに
茂
(
しげ
)
っている
草花
(
くさばな
)
を
手当
(
てあ
)
たりしだいに
手折
(
たお
)
っては、
武装
(
ぶそう
)
した
戦友
(
せんゆう
)
の
体
(
からだ
)
の
上
(
うえ
)
にかけていました。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
達吉
(
たつきち
)
は、ぴかり、ゴロゴロ、ド、ドンという
電光
(
でんこう
)
と
雷鳴
(
らいめい
)
のものすごい
光景
(
こうけい
)
に、
父
(
ちち
)
が
戦死
(
せんし
)
したときのことを
想像
(
そうぞう
)
して、つい
思
(
おも
)
ったことを
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
して、きいたのであります。すると、
准尉
(
じゅんい
)
は
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
前
(
まえ
)
の
事変
(
じへん
)
に、
父親
(
ちちおや
)
は
戦死
(
せんし
)
して、
後
(
あと
)
は、
母
(
はは
)
と
子
(
こ
)
の
二人
(
ふたり
)
で
暮
(
く
)
らしていました。
母の心
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なに、おまえが
戦死
(
せんし
)
して、このおれが
生
(
い
)
きていたらというのか。」
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あのころの
娘
(
むすめ
)
は、すべてお
嫁
(
よめ
)
にいき、
母親
(
ははおや
)
となって、
生
(
う
)
まれた
子供
(
こども
)
も、
大
(
おお
)
きくなったであろう。それだけでなく、あのころの
男
(
おとこ
)
の
子
(
こ
)
は、
兵隊
(
へいたい
)
にいき、なかには、すでに
戦死
(
せんし
)
したものもあるであろう。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おじさん、ぼくの
兄
(
あに
)
も
戦死
(
せんし
)
したんです。」といいました。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“戦死”の意味
《名詞》
戦 死(せんし)
戦闘に参加して死ぬこと。
(出典:Wiktionary)
“戦死”の解説
戦死(せんし、en: Killed in action: KIA)とは、軍人が戦争、戦闘、武力紛争により死亡すること。その定義や範囲は複数存在するが、通常は戦争による民間人の死亡は含まれない。
(出典:Wikipedia)
戦
常用漢字
小4
部首:⼽
13画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“戦”で始まる語句
戦
戦慄
戦争
戦々兢々
戦捷
戦袍
戦場
戦闘
戦塵
戦地