“戦地”の読み方と例文
旧字:戰地
読み方割合
せんち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「このうまは、一戦地せんちへいって、かえされたうまらしいが、かわいそうに、やせているな。つなをといて、すこしやすませてやんなよ。」
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あに一人ひとりあつたが戦地せんちおくられるともなく病気びやうきたふれ、ちゝ空襲くうしふとき焼死せうしして一全滅ぜんめつした始末しまつに、道子みちこ松戸まつど田舎ゐなか農業のうげふをしてゐる母親はゝおや実家じつかはゝともにつれられてつたが
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
ときどき、おもしたように、あちらから、銃声じゅうせいがきこえなかったなら、戦地せんちにいるということをわすれるくらいでした。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)