戦地せんち)” の例文
旧字:戰地
「このうまは、一戦地せんちへいって、かえされたうまらしいが、かわいそうに、やせているな。つなをといて、すこしやすませてやんなよ。」
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あに一人ひとりあつたが戦地せんちおくられるともなく病気びやうきたふれ、ちゝ空襲くうしふとき焼死せうしして一全滅ぜんめつした始末しまつに、道子みちこ松戸まつど田舎ゐなか農業のうげふをしてゐる母親はゝおや実家じつかはゝともにつれられてつたが
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
ときどき、おもしたように、あちらから、銃声じゅうせいがきこえなかったなら、戦地せんちにいるということをわすれるくらいでした。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「じつは、せがれのいっている戦地せんちから、ラジオでむこうのようすがわかるというので、ぜひききたいとおもってやってきました。」
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親ちちおや一人ひとり息子むすこ一人ひとりのさびしいらしをしていましたが、息子むすこは、戦争せんそうがはじまると召集しょうしゅうされて、とお戦地せんち出征しゅっせいしておくにのためにはたらいていました。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのとき、達吉たつきちが、准尉じゅんいかおると、戦地せんちへいってきた兵隊へいたいさんだけあって、いささかのおじいろせるどころか、かえって微笑ほほえんでいました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
たつ一は、感慨深かんがいぶかおもいました。戦地せんちへいくひとのことをかんがえると、じっとしていられないようながしました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのまえとおひとなかには、よごれたふくをきて、まきぎゃはんをはき、おもそうなリュックをしょい、いま戦地せんちから、もどったばかりというふうなひともありました。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしは、こんなことで、びっくりするんでは、戦地せんちへいって、大砲たいほうおといたら、どうするだろうとおもいましたが、かわいそうにその、どうなったかりません。
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるいは、戦地せんちにあって、それを経験けいけんしたとも、かぎらないとおもったからです。おじさんは、しばらく、なにかかんがえているようなようすだったが、やがて、かおげると
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
それらのひとたちといっしょにったのが、このほど戦地せんちから帰還きかんした秀作しゅうさくさんでありました。
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おけには、学校がっこうへいく子供こどももあって、もし戦地せんち息子むすこさんからきた手紙てがみなら、かならずそのうちとどけてやるからというのであるが、おじいさんは、それがてなかった。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)