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戦地
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せんち
ふりがな文庫
“
戦地
(
せんち
)” の例文
旧字:
戰地
「この
馬
(
うま
)
は、一
度
(
ど
)
戦地
(
せんち
)
へいって、
帰
(
かえ
)
された
馬
(
うま
)
らしいが、かわいそうに、やせているな。つなをといて、すこし
休
(
やす
)
ませてやんなよ。」
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
兄
(
あに
)
が
一人
(
ひとり
)
あつたが
戦地
(
せんち
)
へ
送
(
おく
)
られると
間
(
ま
)
もなく
病気
(
びやうき
)
で
倒
(
たふ
)
れ、
父
(
ちゝ
)
は
空襲
(
くうしふ
)
の
時
(
とき
)
焼死
(
せうし
)
して一
家
(
か
)
全滅
(
ぜんめつ
)
した
始末
(
しまつ
)
に、
道子
(
みちこ
)
は
松戸
(
まつど
)
の
田舎
(
ゐなか
)
で
農業
(
のうげふ
)
をしてゐる
母親
(
はゝおや
)
の
実家
(
じつか
)
へ
母
(
はゝ
)
と
共
(
とも
)
につれられて
行
(
い
)
つたが
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
ときどき、
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
したように、あちらから、
打
(
う
)
ち
出
(
だ
)
す
銃声
(
じゅうせい
)
がきこえなかったなら、
戦地
(
せんち
)
にいるということを
忘
(
わす
)
れるくらいでした。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「じつは、
悴
(
せがれ
)
のいっている
戦地
(
せんち
)
から、ラジオでむこうのようすがわかるというので、ぜひききたいと
思
(
おも
)
ってやってきました。」
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
父親
(
ちちおや
)
一人
(
ひとり
)
、
息子
(
むすこ
)
一人
(
ひとり
)
のさびしい
暮
(
く
)
らしをしていましたが、
息子
(
むすこ
)
は、
戦争
(
せんそう
)
がはじまると
召集
(
しょうしゅう
)
されて、
遠
(
とお
)
く
戦地
(
せんち
)
へ
出征
(
しゅっせい
)
してお
国
(
くに
)
のために
働
(
はたら
)
いていました。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
そのとき、
達吉
(
たつきち
)
が、
准尉
(
じゅんい
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ると、
戦地
(
せんち
)
へいってきた
兵隊
(
へいたい
)
さんだけあって、いささかのおじ
気
(
け
)
も
色
(
いろ
)
に
見
(
み
)
せるどころか、かえって
微笑
(
ほほえ
)
んでいました。
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
辰
(
たつ
)
一は、
感慨深
(
かんがいぶか
)
く
思
(
おも
)
いました。
戦地
(
せんち
)
へいく
人
(
ひと
)
のことを
考
(
かんが
)
えると、じっとしていられないような
気
(
き
)
がしました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
る
人
(
ひと
)
の
中
(
なか
)
には、よごれた
服
(
ふく
)
をきて、まきぎゃはんをはき、おもそうなリュックをしょい、いま
戦地
(
せんち
)
から、もどったばかりというふうな
人
(
ひと
)
もありました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、こんなことで、びっくりするんでは、
戦地
(
せんち
)
へいって、
大砲
(
たいほう
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
いたら、どうするだろうと
思
(
おも
)
いましたが、かわいそうにその
後
(
ご
)
、どうなったか
知
(
し
)
りません。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あるいは、
戦地
(
せんち
)
にあって、それを
経験
(
けいけん
)
したとも、かぎらないと
思
(
おも
)
ったからです。おじさんは、しばらく、なにか
考
(
かんが
)
えているようなようすだったが、やがて、
顔
(
かお
)
を
上
(
あ
)
げると
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それらの
人
(
ひと
)
たちといっしょに
乗
(
の
)
ったのが、このほど
戦地
(
せんち
)
から
帰還
(
きかん
)
した
秀作
(
しゅうさく
)
さんでありました。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おけ
屋
(
や
)
には、
学校
(
がっこう
)
へいく
子供
(
こども
)
もあって、もし
戦地
(
せんち
)
の
息子
(
むすこ
)
さんからきた
手紙
(
てがみ
)
なら、かならずその
日
(
ひ
)
の
中
(
うち
)
に
届
(
とど
)
けてやるからというのであるが、おじいさんは、それが
待
(
ま
)
てなかった。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“戦地”の意味
《名詞》
戦地(せんち)
戦闘が行われている土地。戦場。
(出典:Wiktionary)
戦
常用漢字
小4
部首:⼽
13画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“戦”で始まる語句
戦
戦慄
戦争
戦々兢々
戦捷
戦袍
戦死
戦場
戦闘
戦塵