“をのゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
43.8%
40.6%
6.3%
戰慄6.3%
3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故なぜかそこへ膝をついて、息を切らしながら私の顔を、何か恐ろしいものでも見るやうに、をのゝき/\見上げてゐるのでございます。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何故なぜかそこへ膝をついて、息を切らしながら私の顏を、何か恐ろしいものでも見るやうに、をのゝき/\見上げてゐるのでございます。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おもふにひと焼山やけやまをすぎて、そのだい一のとびらひらくとともに、こゝろをのゝくであらう。くるまわだちつてくものは、でなく、くさでなく、いしでなく、もりかべつて、いはほはしらくだくるなみである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『オヤ、うしてたの、をおつけなね!』とさけびながらあいちやんはおそ戰慄をのゝいてまはりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
更にまた一夜に百金を散じた昔の榮華を思出してうゑやまひとにをのゝきながら斃れた放蕩息子のらむすこはてもあツたらうし
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
風は絶えず吹き込むで、硝子戸はまる痙攣けいれんでも起したやうに、ガタ/\、ガタ/\鳴る……學士の手先はをのゝき出した。やがて風早學士は、ぷいと解剖臺を離れて、たじ/\と後退あとずさりした。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)