をのゝ)” の例文
こゑふるへ、をのゝいて、わたしたち二十人にじふにんあまりをあわたゞしく呼寄よびよせて、あの、二重にぢう三重さんぢうに、しろはだ取圍とりかこませて、衣類きもの衣服きものはななかに、肉身にくしん屏風びやうぶさせて、ひとすくみにりました。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おもふにひと焼山やけやまをすぎて、そのだい一のとびらひらくとともに、こゝろをのゝくであらう。くるまわだちつてくものは、でなく、くさでなく、いしでなく、もりかべつて、いはほはしらくだくるなみである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)