“慄気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おぞげ50.0%
ぞっ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渚に繋がれてゐるのはいかにも迷惑さうに、航海者が慄気おぞげを震ふ風なんぞは、一向に平気だといふやうな顔をして、一寸した水のうねりにも、神経をピリリと動かせ
天竜川 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
汗が冷く、慄気ぞっと寒い。息が発奮はずんで、身内が震う処から、取ったのを放してくれない指の先へ、ぱっと火がついたように、ト胸へ来たのは、やあ!こうやって生血を吸い取る……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)