“慄動”の読み方と例文
読み方割合
りつどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このことはおそらく狂気じみたいら立たしさ——持続の意力をほとんど完全に欠いた神経の慄動りつどう——をもって芸術に影響するだろう。
世界の変革と芸術 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その目には怜悧れいりな光を、その口には敏感な心のかすかな慄動りつどうを、そのほおには消ゆることなき情熱のこまやかな陰影を。しかしこの十一面観音の面相はそういう期待に応ずるものではない。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)