“慄悍”の読み方と例文
読み方割合
ひょうかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がめたるの靴下が慄悍ひょうかんすねを包んで、破けまいと努力していた。その輪廓は脂肪過多の傾向からはずっと遠かった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
慄悍ひょうかんな動物は、弾丸をくぐって直ちに、人に迫って来る。それは全く凄いものだった。衛兵は総がかりで狼と戦わねばならなかった。悪くすると、わきしたや、のどに喰いつかれるのだ。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
その慄悍ひょうかんなる敵機の一隊は、目標を旗艦陸奥むつに向けて、突入してきた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)