“胴慄”の読み方と例文
読み方割合
どうぶる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜が更けるにつれて胴慄どうぶるいが出て来たので、帆村荘六は客の話をしばらく中絶して貰って、裏庭までそだを取りに行った。
千早館の迷路 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ある一定の調子の響きを聞き当てたとき、子供はぷるぷると胴慄どうぶるいした。子供は煎餅を持った手を控えて、しばらく考え込む。うっすら眼に涙を溜めている。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
風が寒いのでじきに胴慄どうぶるいが始まる。間もなく三人一緒になって戻って来た。金作が「池がある」という。山の上の池といえば火口湖の外は大抵窪地に水が溜って出来たものである。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)