をのゝ)” の例文
更にまた一夜に百金を散じた昔の榮華を思出してうゑやまひとにをのゝきながら斃れた放蕩息子のらむすこはてもあツたらうし
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
風は絶えず吹き込むで、硝子戸はまる痙攣けいれんでも起したやうに、ガタ/\、ガタ/\鳴る……學士の手先はをのゝき出した。やがて風早學士は、ぷいと解剖臺を離れて、たじ/\と後退あとずさりした。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)