“顫声”のいろいろな読み方と例文
旧字:顫聲
読み方割合
ふるえごえ50.0%
ふるひごゑ33.3%
ふるいごえ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の背後で彼女が少し顫声ふるえごえで言った。「御免なさいね。……だけど、いま一寸の間だけだわ。……こんな気持、じきに直るわ……」
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
『竹山さん、私は、』と哀し気な顫声ふるひごゑを絞つた。『私はモウ何処へも行く所のない男です。種々いろんな事をやつて来ました。そして方々歩いて来ました。そして、私はモウ行く所がありません。 ...
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
とうとうマリイがこらえ兼て、顫声ふるいごえをして言い出した。「あなたどうしたのだか、そうって下さいよ。」
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)