“顫律”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんりつ60.0%
トリロ20.0%
リヅム20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、ジャズの音が激しく、光芒のなかで、歔欷すすりなくように、或は、猥雑わいざつ顫律せんりつただよわせて、色欲のテープを、女郎じょろうぐものように吐き出した。
時とすると、月の光に欺かれて地から舞い上がった雲雀ひばり顫律トリロが、空の深みに聞えることもあった。皆黙っていた。やがてゴットフリートはある歌のふしをごく低く歌った。
眼瞼まぶたのほとりを匍ふ幽靈のもの言はぬ狂亂。鉤をめぐる人魚の唄。色彩のとどめを刺すべく古風な顫律リヅムはふかい所にめざめてゐる。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃 (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)