“トリロ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顫音33.3%
顫律33.3%
顫音符33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞紅のデコルテを著た、髮の黒い、目の大きな、痩身の少女は、最初、母親らしい婦人の伴奏で、タルティニの「惡魔の顫音トリロ」にその妙技を見せた。
四葉の苜蓿 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
(まるで最初に彈いた「惡魔の顫音トリロ」のなかからでもちよいと彈き手の心の弛んだ隙間にまぎれ込んでしまつたやうな)そんな不意打ちにすつかりおびえながら
四葉の苜蓿 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
時とすると、月の光に欺かれて地から舞い上がった雲雀ひばり顫律トリロが、空の深みに聞えることもあった。皆黙っていた。やがてゴットフリートはある歌のふしをごく低く歌った。