“ふるへごゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
震聲33.3%
顫聲33.3%
顫音33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
震聲ふるへごゑで、あわてて、むつちりしたちゝしたへ、扱帶しごきつてきつけながら、身體からだごとくる/\と顛倒てんだうして𢌞まはところへ、づかと母親はゝおやおどろいて、白晝まつぴるま茜木綿あかねもめん、それもひざからうへばかり。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたくしはもう落膽がつかりしてしまひましたよ、きみ。』と、かれ顫聲ふるへごゑして、冷汗ひやあせきながら。『まつた落膽がつかりしてしまひました。』
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
唱歌の長が弓を當てて胡弓のうなりめしてみると、樂器は忽ち哄笑たかわらひ顫音ふるへごゑのおどけた鳴動をして答へた。伊太利亞狂言がよく消化こなれずに腹の中にあるのだらう。
胡弓 (旧字旧仮名) / ルイ・ベルトラン(著)