“トレモロ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
顫音71.4%
慄へ14.3%
震音14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種々なサンドウィッチ、菓子、果物サラドの全行程をリプトン紅茶とともに流し込んで、丈夫な群集にピエロが描いた細い眉をあげながら顫音トレモロでロマンスを唄っている。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
愛する者によつて掻き鳴さるる我が魂の慄へトレモロを熱愛するのである。自分の歡樂のために他人を犧牲に供するに堪へない者は、ドン・ホアンとなる資格がない。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)
十一時すぎにうちの賢夫人がおしずまりになったので、子供芝居の悪漢の登場のようにヴァイオリンの震音トレモロつきで、ぬき足しのび足でパパの書斎へ忍びこんだ。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)