“茜木綿”の読み方と例文
読み方割合
あかねもめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白木綿と茜木綿あかねもめんの布で、これでできる限り幾多の旗幟はたのぼりがこしらえられ、同時に、どこでどう探したのか陣鐘、陣太鼓の古物が見つけられ
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
始末のよい叔母は、田舎住居いなかずまいのそのころから持ち越して来た、茜木綿あかねもめんや麻の葉の型のついた着物をまた古葛籠ふるつづらの底から引っ張り出して来て眺めた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
震聲ふるへごゑで、あわてて、むつちりしたちゝしたへ、扱帶しごきつてきつけながら、身體からだごとくる/\と顛倒てんだうして𢌞まはところへ、づかと母親はゝおやおどろいて、白晝まつぴるま茜木綿あかねもめん、それもひざからうへばかり。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)