“古葛籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるつづら90.0%
ふるつゞら10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お時は戸棚の古葛籠ふるつづらの底を探したが、小柄の十吉の着物では間に合いそうもないので、彼女は二枚の女物を引き出した。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
始末のよい叔母は、田舎住居いなかずまいのそのころから持ち越して来た、茜木綿あかねもめんや麻の葉の型のついた着物をまた古葛籠ふるつづらの底から引っ張り出して来て眺めた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
御時世ごじせいかはつてから、古葛籠ふるつゞらそこつけました。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)