“せんりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
戦慄89.4%
旋律4.8%
戰慄2.6%
顫律1.1%
顫慄1.1%
戦栗0.7%
僭立0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三歳のわが愛子をして、その猛獣の耳をぐいと引っぱらせて大笑いしている図にいたっては、戦慄せんりつ、眼をおおわざるを得ないのである。
そしてまったくそのの音のたえまを遠くの遠くの野原のはてから、かすかなかすかな旋律せんりつが糸のようにながれて来るのでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
勘次かんじ菜切庖丁なきりばうちやう取出とりだして、そのたか蜀黍もろこしみきをぐつとまげては穗首ほくびちかなゝめつた。勘次かんじとまつてみききふかへつた。さうして戰慄せんりつした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれはその時総身に或るふしぎな顫律せんりつをかんじた。かれの眼にもはっきりとその姿が見えたからであった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
暗い内庭のなかほどに佇んで、出て来た建物をふりかえり、明るい大窓の中をまだ黒く動いている列の影を見たとき、伸子は深い顫慄せんりつにおそわれた。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
人をして殆んど戦栗せんりつせしむるもの無きにあらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「蘇我臣入鹿深く上宮の王等の威名いきほひなあり、天下に振ふをにくみて、独り僭立せんりつを謀る。」等の言葉が書紀にみえる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)