“みぶるい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
身震52.4%
身顫16.7%
戦慄14.3%
身慄11.9%
戦栗2.4%
身振2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これはほんとに身震みぶるいを催させますね」と彼女が言った。「牧師さんを除いては、私達がその最初であろうと考えますとね」
(ああ、身震みぶるいがするほど上手うまい、あやかるように拝んで来な、それ、お賽銭さいせんをあげる気で。)
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼女はまだあの時の悪夢からめきらないもののように、こまごまとあの瞬間のことを回想しては、プルプルと身顫みぶるいをするのであった。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
いやだ、私は、」と薄気味の悪そうな、しょげた様子で、婦人おんなは人の目に立つばかり身顫みぶるいをして黙った。榎の下せきとして声なし、いずれも顔を見合せたのである。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
道理が戦慄みぶるいして逃げ出し、人情が呆れて顔をそむけるような、そんな奇怪な神の存在をわれ等は知らない。
「察しておくれよ」と、吉里は戦慄みぶるいしながら火鉢の前に蹲踞しゃがんだ。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
思わず身慄みぶるいするとき、早や池の水は岸近くから凍り始めて、家の影はいつか消え失せ、一面磨硝子すりガラスのようになる。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
東洋趣味のボー……ンと鳴り渡るというような鐘の声とは違って、また格別な、あのカン……と響くかん音色ねいろを聴くと、慄然ぞっ身慄みぶるいせずにいられなかった。
不吉の音と学士会院の鐘 (新字新仮名) / 岩村透(著)
鳥のも時節に連れて哀れに聞える、淋しい……ソラ風が吹通る、一重桜は戦栗みぶるいをして病葉びょうようを震い落し、芝生の上に散布ちりしいた落葉は魂の有る如くに立上りて、友葉ともばを追って舞い歩き、フトまた云合せたように一斉いっせいにパラパラとふさッてしまう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
彼は自分の肉体に、あらゆる醜穢しゅうえを塗り付けた後、自分の心の状態が如何に落魄らくはくするだろうと考えて、ぞっと身振みぶるいをした。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)