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身顫
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みぶるい
ふりがな文庫
“
身顫
(
みぶるい
)” の例文
彼女はまだあの時の悪夢から
覚
(
さ
)
めきらないもののように、こまごまとあの瞬間のことを回想しては、プルプルと
身顫
(
みぶるい
)
をするのであった。
廃墟から
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
「こっちのお乳をお
菜
(
かず
)
にして、こっちの
大
(
おおき
)
い方をお
飯
(
まんま
)
にして食べるんだって、」とぐッと
緊
(
し
)
め附けて肩を
窄
(
すぼ
)
め、笑顔で
身顫
(
みぶるい
)
をして
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
龍介は博士の眼を見て思わずぞっと
身顫
(
みぶるい
)
した。それはまるで人殺しをしてきた男のような、物凄い眼だった。
骸骨島の大冒険
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
嘘
(
うそ
)
だと思うなら、まあ一度私の養家へ往ってごらんなさい。へえ、あんな奴がと思うくらいですよ。そうね、何といって
可
(
い
)
いでしょう……」お島は
身顫
(
みぶるい
)
が出るような様子をして
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
余所々々しい影が己に
身顫
(
みぶるい
)
をさせる。11160
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
▼ もっと見る
快感の
身顫
(
みぶるい
)
。
柔
(
やわらか
)
き接触の
弥増
(
いやまさ
)
る緩き波動。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
純一は
身顫
(
みぶるい
)
をして門前を立ち去った。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それでからもう
砂利
(
じゃり
)
でも針でもあれと
地
(
つち
)
へこすりつけて、十余りも蛭の
死骸
(
しがい
)
を
引
(
ひっ
)
くりかえした上から、五六
間
(
けん
)
向うへ飛んで
身顫
(
みぶるい
)
をして
突立
(
つッた
)
った。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
欲求と呼ばれし
轟
(
とどろ
)
く
身顫
(
みぶるい
)
の赤き海。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
身顫
(
みぶるい
)
が出るほど厭であった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
厭
(
いや
)
だ、私は、」と薄気味の悪そうな、
悄
(
しょ
)
げた様子で、
婦人
(
おんな
)
は人の目に立つばかり
身顫
(
みぶるい
)
をして黙った。榎の下
寂
(
せき
)
として声なし、いずれも顔を見合せたのである。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
どうしたなどと、言って見たり、耳を
引張
(
ひっぱ
)
ったり、
髯
(
ひげ
)
の数を数えたり、様々に扱うと、畜生とて黙っておらず、ニャアと一声
身顫
(
みぶるい
)
をして
駈出
(
かけだ
)
そうとするのを、逃がしてなろか、と
引抱
(
ひっかかえ
)
て
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と寂しげに笑ってお幾婆さんは
身顫
(
みぶるい
)
をした。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蝶吉は
身顫
(
みぶるい
)
して
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
顫
漢検1級
部首:⾴
22画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身動
身長
身代
身悶