“打顫”の読み方と例文
読み方割合
うちふる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろづの物われをまどわしわれを疲らす。く雲軽く打顫うちふるひ、慾情の乱れ、ゆるやかなる小舟の如く、しめやかなる夜に流れきたる。
得忘れぬ面影にたりとはおろかや、得忘れぬその面影なりと、ゆくりなくも認めたる貴婦人のグラス持てる手は兢々わなわな打顫うちふるひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そは、かずかずの薔薇さうび打顫うちふるふいみじき花の姿を
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)