“葉柳”の読み方と例文
読み方割合
はやなぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水のかれた川は、細いながらも、太刀だちのように、日を反射して、絶えてはつづく葉柳はやなぎと家々との間に、かすかなせせらぎの音を立てている。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
慇懃いんぎんにいいながら、ばりかんを持って椅子なる客のうしろへ廻ったのは、日本橋人形町どおりの、茂った葉柳はやなぎの下に、おかめ煎餅せんべいと見事な看板を出した小さな角店を曲って
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うち向ふ暗き葉柳はやなぎ震慄わななきつ、さは震慄わななきつ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)