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悚
ふりがな文庫
“悚”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
すく
55.0%
ぞっ
25.0%
ふるひ
10.0%
おび
5.0%
ぞつ
5.0%
▼ 他 2 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すく
(逆引き)
彼のまえには
顎
(
あご
)
骨のふとい、大きな男がぬうっと立っているのだ。五十ばかりでほとんど表情がない。それが却って、
悚
(
すく
)
めるような凄味。
人外魔境:10 地軸二万哩
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
悚(すく)の例文をもっと
(11作品)
見る
ぞっ
(逆引き)
悚
(
ぞっ
)
と涼しく成ると、例の
頬辺
(
ほっぺた
)
が
冷
(
ひや
)
りとしました、螢の留った処です。——裏を透して、口の
裡
(
うち
)
へ、真珠でも含んだかと思う、光るように胸へ映りました。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
悚(ぞっ)の例文をもっと
(5作品)
見る
ふるひ
(逆引き)
雪国にて
悚
(
ふるひ
)
懼
(
おそるゝ
)
物は、冬の○
雪吹
(
ふゞき
)
○ホウラ、春の
雪頽
(
なだれ
)
なり。此
奇状
(
きじやう
)
奇事
(
きじ
)
已
(
すで
)
に初編にもいへり、されど
一奇談
(
いつきだん
)
を聞たるゆゑこゝにしるして
暖国
(
だんこく
)
の
話柄
(
はなしのたね
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
悚(ふるひ)の例文をもっと
(2作品)
見る
▼ すべて表示
おび
(逆引き)
と
悚
(
おび
)
えたやうな声が響いて、軍治は矢庭に急な板梯子を中途からとび下り、居間の障子を引き開けると、蒔はもう歯のないよぢれた膜のやうな唇を間を置いて開き、又閉ぢしてゐるだけであつて
鳥羽家の子供
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
悚(おび)の例文をもっと
(1作品)
見る
ぞつ
(逆引き)
けれども——
代助
(
だいすけ
)
は覚えず
悚
(
ぞつ
)
とした。彼は
血潮
(
ちしほ
)
によつて打たるゝ掛念のない、静かな心臓を想像するに堪へぬ程に、
生
(
い
)
きたがる男である。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
悚(ぞつ)の例文をもっと
(1作品)
見る
悚
漢検1級
部首:⼼
10画
“悚”を含む語句
悚然
悚気
悚立
恐悚
悚毛
三悚
悚撃
慄悚
戦悚
戰悚
毛髪悚然
立悚
“悚”のふりがなが多い著者
山東京山
田畑修一郎
小栗虫太郎
泉鏡花
徳田秋声
長塚節
久生十蘭
横光利一
夏目漱石
夢野久作