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篩
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ふるひ
ふりがな文庫
“
篩
(
ふるひ
)” の例文
杤
(
とち
)
の
実
(
み
)
は八月
熟
(
じゆく
)
して
落
(
おつ
)
るをひろひ、
煮
(
に
)
てのち
乾
(
かはか
)
し、手に
揉
(
もみ
)
てあらき
篩
(
ふるひ
)
にかけて
渋皮
(
しぶかは
)
をさり、
簀
(
す
)
に
布
(
ぬの
)
をしきて
粉
(
こ
)
にしたるをおき、よくならし水をうちてしめらせ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ところで、元来このわしの記憶といふやつが、何ともはやお話にならぬ代物で、聞いたも聞かぬもとんとひとつでな。いはば、まるで
篩
(
ふるひ
)
の中へ水をつぎこんだのと変りがないのぢや。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
難有
(
ありがた
)
いと、それを
鞄
(
かばん
)
に
入
(
い
)
れて
居
(
ゐ
)
ると、
篩
(
ふるひ
)
で
貝
(
かひ
)
を
選
(
よ
)
つて
居
(
ゐ
)
る
女土方
(
をんなどかた
)
が、
小
(
ちい
)
さな
聲
(
こゑ
)
で。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
半分
(
はんぶん
)
見
(
み
)
える
土間
(
どま
)
では二十四五の
女
(
をんな
)
が
手拭
(
てぬぐひ
)
を
姉樣
(
ねえさま
)
かぶりにして
上
(
あが
)
りがまちに
大盥
(
おほだらひ
)
程
(
ほど
)
の
桶
(
をけ
)
を
控
(
ひか
)
へ
何物
(
なにもの
)
かを
篩
(
ふるひ
)
にかけて
專念
(
せんねん
)
一
意
(
い
)
の
體
(
てい
)
、
其桶
(
そのをけ
)
を
前
(
まへ
)
に七ツ八ツの
小女
(
こむすめ
)
が
坐
(
すわ
)
りこんで
見物
(
けんぶつ
)
して
居
(
ゐ
)
るが
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
かような
玉
(
たま
)
は
古墳
(
こふん
)
が
發掘
(
はつくつ
)
せられたとき、たいてい
土
(
つち
)
の
中
(
なか
)
に
混
(
まじ
)
つてゐますから、すぐに
見
(
み
)
つからないことがあります。それで
土
(
つち
)
を
篩
(
ふるひ
)
にかけてよく
探
(
さが
)
さなければなりません。(
第六十四
(
だいろくじゆうし
)
、
五圖
(
ごず
)
)
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
そしてはだしのまゝ、
篩
(
ふるひ
)
をもつて追つかけていきました。
かぶと虫
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
節
(
ふし
)
づく
動揺
(
うごき
)
に
篩
(
ふるひ
)
の中なる
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
何
(
なに
)
か
出
(
で
)
たかと
問
(
と
)
ひながらも、
眼
(
め
)
を四
方
(
はう
)
に
配
(
くば
)
つて
見
(
み
)
ると、
掘出
(
ほりだ
)
した
貝
(
かひ
)
は、
一々
(
いち/\
)
篩
(
ふるひ
)
で
振
(
ふる
)
つて、
貝
(
かひ
)
は
貝
(
かひ
)
だけとして、
山
(
やま
)
の
如
(
ごと
)
く
積
(
つ
)
んである。
破片
(
はへん
)
が
其所此所
(
そこここ
)
に
散亂
(
さんらん
)
して
居
(
ゐ
)
る。
胸
(
むね
)
は
土器々々
(
どき/\
)
である。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それは、二十
坪
(
つぼ
)
ばかりの
貝殼
(
かひがら
)
を、
殘
(
のこ
)
らず
綺麗
(
きれい
)
に
取出
(
とりだ
)
して、
他
(
た
)
の
藪
(
やぶ
)
の
方
(
はう
)
に
運
(
はこ
)
び、
其所
(
そこ
)
で
綺麗
(
きれい
)
に、
貝
(
かひ
)
は
貝
(
かひ
)
、
石
(
いし
)
は
石
(
いし
)
、
土
(
つち
)
は
土
(
つち
)
と、
篩
(
ふるひ
)
で
分
(
わ
)
けてあるに
拘
(
かゝは
)
らず、
石器
(
せきき
)
も、
土器
(
どき
)
も、
獸骨
(
じうこつ
)
も、
何
(
なに
)
も
出
(
で
)
て
居
(
を
)
らね。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
“篩”の解説
篩(ふるい、en: sieve)とは、紛粒状の固体混合物から、その粒径やその他の物理的性質によって、特定の紛粒状固体を選別する機器の総称。一般には網状になっている。本来は粗い目のものを「通し」、細かい目のものを「ふるい」というが、混用されており厳密に区別することも困難とされる。
(出典:Wikipedia)
篩
漢検1級
部首:⽵
16画
“篩”を含む語句
灰篩
箱篩
篩出
篩粉
篩落
絹篩