“他事”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひとごと40.0%
よそごと26.7%
たじ8.9%
ほか6.7%
ヒトゴト6.7%
あだしこと2.2%
あと2.2%
ひとで2.2%
ほかのこと2.2%
よそ2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“他事”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 日本文学0.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
平素懇意にする金兵衛が六十三歳でこの打撃を受けたということは、寛斎にとって他事ひとごととも思われない。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それも、もう他事ひとごとではない、既に今朝の雪の朝茶の子に、肝まで抜かれて、ぐったりとしているんだ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それを存外、買方は気にかけていないようだが、さあ、この後日がどうなるかと、お角は他事よそごとでないように案じました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今に始まったことでない弁信さんの取越し苦労——それを他事よそごとに聞いていたのが、追々にわが身にむくって来るのではないか。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
うぞ其後そのあとを、それから、」とには他事たじをいふうちがもどかしく、にべもなくつゞきうながした。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
猶雪の奇談きだん他事たじ珎説ちんせつこゝにもらしたるもいとおほければ、生産せいさんいとまふたゝびへんつぐべし。
他事ほかぢやねえが、猪子で俺は思出した。以前もと師範校の先生で猪子といふ人が有つた。今日の御客様は彼人あのひととは違ふか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
他事ほかでも無かった。すこし金を用立ててくれろというので有った。これまでもよく叔父のところへ、五円貸せ、十円貸せ、と言って来て、樺太からふと行の旅費まで心配させたものであった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
兵部大輔にとつても、此はもう、他事ヒトゴトではなかつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
兵部大輔にとつても、此はもう、他事ヒトゴトではなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
わがフィオレンツァよ、汝この他事あだしことをきくともこは汝に干係かゝはりなければまことに心安からむ、汝をこゝにいたらしむる汝の民は讚むべきかな 一二七—一二九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それでも世界中が親類と思うて、西洋人いじんの世話までしてみましたが、誰でもかねの話だけが親類で、他事あと途中みち擦違すれちごうても知らん顔です。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
こういう書面を、当の書中の本人がマダ健在であるのに、かりそめにも書肆たるものが他事ひとでに渡すというはしからん話で、あまつさえ額面に表装するというは言語道断である。
われながら止所とめどころのなき移気うつりぎや、それ其夜そのよの夢だけにて、翌朝よくあさはまた他事ほかのこと心移こゝろうつりて
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
成程、夕顔の浴衣を着た、白い顔の眉の上を、すぐに、すらすらと帆が通る……と見ただけでも、他事よそながら、しんし、荷高似内のする事に、挙動ふるまいの似たのが、気とがめして、浅間しく恥しく、我身を馬鹿とののしって、何も知らないお京の待遇もてなしを水にした。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)