“新城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あらぐすく22.2%
しんしろ22.2%
しんじょう22.2%
しんじやう11.1%
にいき11.1%
シンジヤウ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小浜こはま竹富たけとみ新城あらぐすく黒島くろしまという四つの島があって、昔の首邑の東南面を防護するかのように併列しているのみか、現に三離御岳の祭儀の一部ずつを分担して持ち伝え
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
偶然にも道はこの前同じく新城しんしろの友を訪ねて來た時散歩に出て渡つた辨天橋の上に出た。高い橋、深い淵、淵の尻の眞白な瀬、私たちは暫く橋の上に坐つて帽子をぬいだ。
梅雨紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
「ちかごろ、甲府のご新城しんじょうは、だいがかわって、たいそうらしよいといううわさを聞きましたので」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
定番の下には一年交代の大番頭おほばんがしらが二人ゐる。東大番頭は三河みかは新城しんじやう菅沼織部正定忠すがぬまおりべのしやうさだたゞ、西大番頭は河内かはち狭山さやまの北条遠江守氏春とほたふみのかみうぢはるである。以上は幕府の旗下で、定番の下には各与力三十騎、同心百人がゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
三河の豊川とよかわの上流、新城にいき町の対岸に八名やな郡八名村大字一鍬田ひとくわたがある。先年この地に遊び村名の由来を尋ねたが得るところがなかった。また地形の特色のこれを説明するものがあるかどうかをも知らぬ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
新城シンジヤウで種袋の口が逆さになつて、皆、こぼれて了うた。其為、新城の畠は、雑草が多くて作りにくいのである。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)