“うちわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
団扇73.8%
内輪13.4%
内端8.6%
打割1.1%
團扇0.5%
内曲0.5%
家内0.3%
内埒0.3%
内情0.3%
内部0.3%
家輪0.3%
0.3%
打侘0.3%
打破0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信長は、団扇をつかっていた。もう夜は新秋の冷気さえ感じるのであったが、木立のふかい城内には、まだやぶ蚊が多いのであった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
基康 わしの前で内輪の争いは、見るにえぬわい。までに考えを決められい。猶予はなりませぬぞ。(退場。家来つづく)
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
どこまでも内端におとなしやかな娘で、新銘撰の着物にメリンス友禅の帯、羽織だけは着更えて絹縮の小紋の置形、束髪に結って、薄く目立たぬほどに白粉をしている。
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
て市郎の為に、最初は靴で額を蹴破られ、次に石を以て真向打割られ、最後には味方の石にて顔一面を砕かれたのであるから、肉は砕け、骨はわれて、
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ごしにさし團扇んとあぐればかしゝ美少年かんとする團扇一寸へて、ひにもゆるはばかりとすかとしの一言暫時糸子われか
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
座敷外に脱ぎたる紫裏吾妻コオトに目留めし満枝は、て知らざりしその内曲の客を問はで止むはざりき。又常に厚くるる老婢は、彼の為に始終の様子をるの労をまざりしなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大概な事があっても父様にめんじてえていて、何一つ云った事はがんせん、も我儘ものでがんすが、家内で物争いが出来て、おえいを離縁しては
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほんの家内だけの事ですが、り私も腹が立ちますからついいことをしましたが、今お前さんのこうかと思って居るへ、あの御城内の原さんがいらっしゃって
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼れはの馬の跡から内埒へ内埒へとよって、少し手綱を引きしめるようにしてけさした。ほてった彼の顔から耳にかけてを含んだ風が息気のつまるほどふきかかるのを彼れは快く思った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「莫迦お云い。……彼奴の口から新選組の内情聞いたばかりさ……池田屋の斬込へも、彼奴だけは行かせなかったよ」
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
このごろ、あなたがにあたっておでないという事が、新婦人協会の内部もめをおこしたというのを聞き、今更と思う思いがいたしました。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「へえ、深山さんというのは、あの方ですか。あの方の家輪のことならお鈴さんから、もうたびたび聞かされましたよ。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
外廊から舞台の直前まで身動き出来ない鮨詰で、一階から三階までの窓を全部明放し、煽風機、通風機を総動員にしても満場のの動きは止まらないのに
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
拓の打侘びたるを聞いて、憂慮わしげにその顔を見上げたが、勇気はれつつ
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すると捕手の方も手当は十分に附いているから、もし此の窓から逃出したら頭脳打破ろうと、勝藏と云う者が木太刀を振上げて待って居る所へ、新五郎は腹這になってをそうッと出した。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)