家内うちわ)” の例文
わし大概てえげえな事があっても父様にめんじてこれえていて、何一つ云った事はがんせん、わしも我儘ものでがんすが、家内うちわで物争いが出来て、おえいを離縁しては
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほんの家内うちわだけの事ですが、あんまり私も腹が立ちますからついあらいことをしましたが、今お前さんのとここうかと思って居るとこへ、あの御城内の原さんがいらっしゃって
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何うも死んだ父様のお位牌いへいへ対して済みやしねえから、おえいにわしが気に入らねえで夫婦に成って居るのがやならば厭やで構いやせんから、家内うちわは切れても表向だけは夫婦と言わなければ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)