内埒うちわ)” の例文
彼れはほかの馬の跡から内埒うちわへ内埒へとよって、少し手綱たづなを引きしめるようにしてけさした。ほてった彼の顔から耳にかけてほこりを含んだ風が息気いきのつまるほどふきかかるのを彼れは快く思った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)