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木太刀
神官は
祭壇にこう
祈祷したが、あのハズミで飛んだ一
片の
木太刀が、まッたく
予想もせぬ
風雲を地上から
迎えにいったものになろうとは、おそらく
そしてそこにたくさん
並んでいる
杉の木を
平家の
一門に
見立てて、その中で一ばん大きな木に
清盛という
名をつけて、
小さな
木太刀でぽんぽん
打ちました。
飮ながら
偖々御亭主店先を
騷がせ氣の
毒千萬
某がしは
業より生れ付て
容體に一
向構はぬゆゑ是までも
兎角人に見下られ殊に見らるゝ如く大いなる
木太刀を二本さして
歩行けれども
夫を