“太刀風”の読み方と例文
読み方割合
たちかぜ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大工はさげふりと差金で柱やけたを測る。彫刻家は眼の触覚がつかむ。所謂太刀風たちかぜを知らなければ彫刻は形を成さない。
触覚の世界 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
はい、ちょうど駆逐艦太刀風たちかぜが、鹿島灘かしまなだの東方約二百キロメートルのところを航海中でありましたので、それに例の怪電波の方角を測ってもらいました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ひきぬいたのは、二尺四寸の道中差どうちゅうざし、竹童はぎょッとしてはね返った。とすぐに、するどい太刀風たちかぜがかれのみみたぶから鼻ばしらのへんをブーンとかすった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)