“太刀捌”の読み方と例文
読み方割合
たちさば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両手をひらき気味に、背後の千浪をさえぎって立ちはだかったまま、じっと、その大次郎の太刀捌たちさばきを眺めているのだ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
太刀捌たちさばきに独特のえがあり、十八歳で首席に抜かれたが、そのためかえって興味を失い、わざと成績を落して次席にさげられ、二十歳で退校するまでその席を動かなかった。
改訂御定法 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そんな太刀捌たちさばきがあるものではない、まるで自暴自棄、自殺でもしたがっているようにみえた。孝之助は左に右に避け、跳び退き、かつ外しながら、相手の刀の伸びたところを、巧みにはねあげた。
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)