“太刀疵”の読み方と例文
読み方割合
たちきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とぢられけり然ば吾助白状はなすと雖も落着らくちやくに致されざるは越前守殿吾助が面體めんてい太刀疵たちきずと云何樣なにさまくせあるべき惡漢わるものと見られし故内心ないしんには今一應吟味致し舊惡きうあく有ば糺明きうめい有んと思は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然し其時の闘は如何にも突嗟とっさに急激に敵が斫入きりいったので、氏郷自身までやりを取って戦うに至ったが、事済んで営に帰ってから身内をばあらためて見ると、よろい胸板むないた掛算けさん太刀疵たちきず鎗疵やりきずが四ヶ処
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
赤大名の城が落ちて、木曾殿打たれたまいぬ、とどぶの中で鳴きそうな、どくどくのあわせつま、膝を払って蹴返した、太刀疵たちきず、鍵裂、弾疵たまきず、焼穴、あられのようにばらばらある、なりも、ふりも、今の先刻さき
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)