“何樣”のいろいろな読み方と例文
新字:何様
読み方割合
なにさま25.0%
どん16.7%
どう12.5%
どんな12.5%
どのやう8.3%
いかさま4.2%
いかやう4.2%
なにやう4.2%
いか4.2%
こん4.2%
どのよう4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たすたき一心に理も非もなく只々一生懸命に申立けるにぞ越州殿ゑつしうどのには何樣なにさま愍然びんぜんとは思はるれども故意わざと聲をはげまされて成程親の爲に一命を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此樣こんな時に、もしうちから誰かむかひに來て呉れたら、自分は何樣どんなにうれしかツたか知れぬ。併し其樣そんな事を幾ら考へてゐたツて無駄だ。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
散亂心とは何樣どういふ心だ。曰く、散亂心とは定まらぬ心で、詳しく論ずれば二種ある。其の一は有時性で、其の二は無時性のである。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
詰らんことなどは何樣どんなでも宜いと、詰らぬ事も出來ない癖に威張つて居るのは凡愚の常で、詰らぬ事まで能く出來て、而して謙遜して居らるゝのは聖賢の態である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
身にまと何樣どのやうなる出世もなるはずを娘に別れ孫を失ひ寄邊よるべなぎさ捨小舟すてこぶねのかゝる島さへなきぞとわつばかりに泣沈なきしづめり寶澤は默然もくねんと此長物語を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つうじけるに名主も駈來かけきた四邊あたり近所きんじよの者も追々おひ/\あつまり改め見れば何樣いかさま酒に醉倒ゑひたふ轉込まろびこみ死したるに相違さうゐなきていなりと評議一決し翌日よくじつ此趣このおもむきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さても平野村甚左衞門方に世話せわに成居るお三婆は此事をきくよりおほひなげかなしみ先年御誕生ごたんじやうの若君の今迄いままでも御存命におはしまさば將軍の御落胤おんおとしだねなれば何樣いかやうなる立身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
思召おぼしめしての再吟味の御願ひ御許しなきのみかあまつさへ閉門を仰付られ候だんまことに是非もなき次第なり此上は何樣なにやうの御沙汰あらんも計り難しと愁傷しうしやうていなれば越前守には此體を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さて風采のくすむだ學士が、態度も顏もくすむだ方で、何樣いかなる學士と懇意な者でも學士の笑聲を聞いた者はあるまい。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
一體おれうして何樣こんなに意固地いこぢなんだらう。俺が惡く意固地だから、家が何時いつもごたすたしてゐる。成程俺はさいいびり過ぎる………ンなら妻がにくいのかといふにうでもない。
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
存ぜず差置きあまつさへ格別かくべつ懇意こんいに致す事如何の心得なるや恐入たるかとしかられしかば勘兵衞一言もなく平蜘ひらくもの如くになり居たり此時權三助十おそれながらと進み出で此儀市郎左衞門何樣どのように願上候とも罪もなき者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)