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どのやう
身に
纒ひ
何樣なる出世もなる
筈を娘に別れ孫を失ひ
寄邊渚の
捨小舟のかゝる島さへ
無身ぞと
叫と
計りに
泣沈めり寶澤は
默然と此長物語を
ロミオ
師の
御坊か、
消息は
何とぢゃ?
殿の
宣告は
何とあったぞ? まだ
知らぬ
何樣な
不幸が、
予と
知合にならうといふのぢゃ?
八五郎は聞て
然共々々奴等の
邪魔をして見ろ後で
何樣な
意恨を
報されるも知れず
此な
間の惡ひ日には
又何な惡ひ奴が來るか計られねば早く見世を
乳母 はれ、
善いお
仁や、ほんに
其通り
申しましょわいな。ほんに、ま、
何樣に
喜ばッしゃらう。
神聖い
語で
二人の
手を
結び
合はして
下されば、
戀を
亡す
死の
爲に
此身が
如何樣にならうとまゝ。
妻と
呼ぶことさへ
叶へば、
心殘りはない。
お
志しの
文封は
切らねど
御覽ぜよ
此通りと、
手文庫に
誠を
見せしが、
扨も
我故と
聞けば
嬉しきか
悲しきか、
行末いかに
御立身なされて
如何樣なお
人物に
成り
給ふお
身にや
こゝに
名前の
書いてある
人達を
見附けて
來いと
言附かったが、
書手が
如何樣な
名前を
書きをったやら、こりゃ一
向に
見附からぬわい。
學者の
處へ
往かにゃならぬ。
梅の
花貝でも
拾はせて
給はれとの
願ひ、
不憫や
如何樣な
子細あればとて、
月花をかしき
盛りの
歳に、
千人萬人すぐれし
美色を、
鏡は
無きか
知らぬかの
樣な
身の
上、
他人ごとにして
嬉しとは
聞かれぬを