“どんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
甚麽29.4%
何様14.1%
什麽7.1%
奈何7.1%
如何那7.1%
甚麼4.7%
如何4.7%
何程4.7%
如何様3.5%
何樣3.5%
什麼2.4%
其麼2.4%
如何樣2.4%
何麼1.2%
何麽1.2%
其麽1.2%
奈様1.2%
怎那1.2%
時甚麽1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父樣(おとつさん)は善(よ)いお方(かた)で、其(それ)きり跡(あと)の斷(た)えるやうな惡(わる)い事(こと)爲置(しお)かれた方(かた)ではありませんから、私(わたくし)どもは甚麽(どんな)危(あぶな)い恐(こは)い目(め)に出會(であ)ひましても、安心(あんしん)でございます。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
政「長さん、珍しく今夜は御機嫌だねえ…お前さんの居る所が知れないと云って、お父(とっ)さんや皆(みんな)が何様(どんな)に心配をしていたか知れないよ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お花姉さんのには什麽(どんな)事(こと)が書いてあるか知ら、一つお手本を拝見してやろうと好(い)い所に気がついて、乃公は窃(こっそり)と姉さんの室(へや)へ上って行った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
私はそれが嬉しかつた。奈何(どんな)に尫弱(かよわ)い体質でも、私は流石に男の児、藤野さんはキツと口を結んで敏く追つて来るけれど、容易に捉らない。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
彼女が如何那(どんな)に勇ましい婦人であるか太守もわかるに違いありません。
其(それ)といふのが、はじまりは彼(か)の嬢様(ぢやうさま)が、それ、馴染(なじみ)の病人(びやうにん)には毎日(まいにち)顔(かほ)を合(あ)はせる所(ところ)から、愛相(あいさう)の一つも、あなたお手(て)が痛(いた)みますかい、甚麼(どんな)でございます
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
僕(ぼく)は今日(けふ)まで女(をんな)を喜(よろこ)ばすべく半襟(はんえり)を買(か)はなかつたが、若(も)し彼(あ)の娘(むすめ)に此等(これら)の品(しな)を與(やつ)たら如何(どんな)に喜(よろ)こぶだらうと思(おも)ふと、僕(ぼく)もうれしくつて堪(たま)らなかつた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ファラリイスの血を分けた当歳が三十四頭という呼声に成りました。殿下の御喜悦(よろこび)は何程(どんな)でしたろう。到頭野辺山が原へ行啓を仰せ出されたのです
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
四季刻々うつりかわる景色が如何様(どんな)に面白く珍らしく見えたであろう! 背戸(せど)の柳(やなぎ)緑の糸をかけそめて枯葦の間からぽつぽつ薄紫の芽がふく頃となれば
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
廓内(なか)の大卷(おほまき)さんよりも奇麗だと皆がいふよ、お前が姉であつたら己れは何樣(どんな)に肩身が廣かろう、何處へゆくにも追從(つい)て行つて大威張りに威張るがな、一人も兄弟が無いから仕方が無い
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
若し僕にアリバイが出来なかったとしたら、僕等は什麼(どんな)怖ろしい結果になっていたか知れない。然しそれと言うのも所詮君がDを出る前に、あんな事を僕に頼んだからこそだった。
旅客機事件 (新字新仮名) / 大庭武年(著)
で、何處までも末頼母しい情人の樣に、態度をくづさず女の傍に密接(くつつ)いて歩きながら滿心の得意が、それだけで足らず、些(ちよつ)と流盻(ながしめ)を使つて洋裝の二人連を見た。其麼(どんな)顏をしてけつかるだらうと思つて。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
段右衞門聲高に噪(やかま)しい女め如何樣(どんな)にべら/\喋舌(しやべる)とも然樣(そん)なことは夢にも覺えは無(ねえ)汝(おの)れはまア恐(おそろ)しい阿魔(あま)だ女に似合(にあは)ぬ誣言事(こしらひごと)扨は三五郎の敵(かたき)と思ひ違へての惡口(あくこう)成(なら)ん七人の子を成(なす)とも女に心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何麼(どんな)に悲しい事辛い事があろうとも、白(しら)を切って澄まして居なければならぬ。現代人は何処までもエゴイストである。
第四階級の文学 (新字新仮名) / 中野秀人(著)
老教師はその紙包を戴いて何麽(どんな)事があつても、馬左也氏の名前丈(だけ)は忘れまいと胡麻白(ごましろ)の頭を幾度か下げて引下(ひきさが)つた。
『其麽(そんな)声で言ふと聞えるよ。何有(なあに)、道庁の学務課へ出てゐる小役人だがね。昔から壁に耳ありで、其麽(どんな)処から計画が破れるか知れないから喃(なあ)。』
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「左様(さう)して下さいな。貴方のやうな方に来て頂くと、奈様(どんな)に病人も喜ぶか知れません。」
死の床 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
読む暇なぞ無いがア。君は感心だな。内容は怎那(どんな)者だ一体
母、生みの母、上衝(のぼせ)で眼を惡くしてる母が、アノ時甚麽(どんな)に戀しくなつかしく思はれたらう! 母の額には大きな痍があつた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)