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奈何
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どんな
ふりがな文庫
“
奈何
(
どんな
)” の例文
手習ひする生徒の
背後
(
うしろ
)
へ廻つて、手に手を持添へて、漢字の書方なぞを注意してやつた時は、
奈何
(
どんな
)
に其筆先がぶる/\と震へたらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私はそれが嬉しかつた。
奈何
(
どんな
)
に
尫弱
(
かよわ
)
い体質でも、私は流石に男の児、藤野さんはキツと口を結んで敏く追つて来るけれど、容易に捉らない。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
吾儕
(
われ/\
)
の
事業
(
しごと
)
が
是丈
(
これだけ
)
に揚つて来たのも、一つは君の御骨折からだ。斯うして君が居て下さるんで、
奈何
(
どんな
)
にか我輩も心強いか知れない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私はそれが嬉しかつた。
奈何
(
どんな
)
に
尫弱
(
かよわ
)
い體質でも、私は流石に男の兒、藤野さんはキッと口を結んで
敏
(
さと
)
く追つて來るけれど、容易に
捉
(
つかま
)
らない。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
奈何
(
どんな
)
に丑松は名残惜しいやうな気に成つて、
蒼
(
あを
)
ざめた先輩の頬へ自分の頬を押宛てゝ、『先生、先生。』と呼んで見たらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
東京に行けば、言ふまでもなく女中奉公をする考へなので、それが
奈何
(
どんな
)
に辛くとも野良稼ぎに比べたら、朝飯前の事ぢやないかとお八重が言つた。日本一の東京を見て、食はして貰つた上に月四圓。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
畠を作ったり、鶏を飼ったりした八年間の田園生活、
奈何
(
どんな
)
にそれが原の身にとって、
閑散
(
のんき
)
で、
幽静
(
しずか
)
で、楽しかったろう。
並木
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
『お
祖父
(
ぢい
)
さんの
好
(
す
)
きな
惠那山
(
ゑなやま
)
は
奈何
(
どんな
)
でせう。』
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
奈
常用漢字
小4
部首:⼤
8画
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“奈何”で始まる語句
奈何云
奈何様
奈何樣
奈何為